公開日: |更新日:

通販・ネットショップ

ネット通販だけで事業を行っている会社もありますが、多くは複数の販売経路を持っています。そういった会社が在庫管理システムを導入した事例を解説します。

CASE1.スポーツ用品の店舗・ネット販売

スポーツ用品の店舗・ネット販売の導入事例を紹介します。

事例参照元:在庫スイートクラウド公式(https://infusion.co.jp/zsc/jireinavi/taguchisp/)

導入背景(課題)

業績が好調で、商品の場所を全て把握している社長が早朝出勤して作業していましたが、それも出荷が追い付かない状態でした。社員には在庫の場所がわからないので人に任せることもできません。
過去に出荷業務を委託していた時期もありましたが、在庫を複数個所で管理することになって在庫が過剰になってしまったため、改めて管理方法を見直すことになりました。

導入効果

導入後は社員から商品の場所を聞かれることはほとんどなくなり、スタッフに出荷作業を任せられるようになりました。社長の負担が大幅に減ったので、販売に力を注ぐことができるようになり、売り上げが伸びたそうです。

さらに、ピッキング作業にかかる時間が半分になって、ピッキング作業を担当するパートさんも雇いました。

事業における在庫管理の考え方

社長さんが自ら在庫管理を行っていたため、他の業務に使う時間が取れない状態でした。社員が在庫管理できるようになったことで、社長は他の業務に時間を使えるようになり、それが売り上げにもつながりました。

在庫管理を適切に行うことができれば、それぞれの仕事に集中できる環境を整えることにもなるのです。

CASE2.化粧品の対面・ネット販売

化粧品の対面・ネット販売の導入事例を紹介します。

事例参照元:在庫スイートクラウド公式(https://infusion.co.jp/zsc/jireinavi/bg/)

導入背景(課題)

ネット通販の注文が伸びているものの、物流面がそのスピードに見合っていない状態でした。倉庫の移転を機に外部委託をやめて、在庫管理システムを導入しました。

導入効果

導入前に比べ、約半分の社員で出荷しても2時間半も早く出荷を終えられるようになりました。また、注文当日に発送できる時間を3時間遅く設定して顧客の使いやすさに繋げています。

事業における在庫管理の考え方

在庫管理も大切な業務のうちの一つです。こちらの事例では、在庫管理に使っていた時間を配送サービスにいかすことで顧客の満足と売り上げの向上に努めているのです。

在庫管理システム選びで失敗しないためには、ビジネスや現場の課題に合わせて選ぶべきです。トップページで種類別に詳しく解説していますので、参考にしてください。

そもそも「在庫管理」とは?

在庫管理とは、在庫の量を適切な量で保つことです。在庫はつねに事業規模や販売数に応じて過不足なく整えておく必要があります。食品ならば賞味期限、服飾ならばトレンドなど、商品の数はもちろんのこと質についての管理も必要です。

在庫管理で大切な3つのポイント

通販、ネットショップでの在庫管理は以下の点に気をつけましょう。

在庫数を正確に把握

在庫管理はまず、現在の在庫数を正しく把握することからスタートします。とくに通販やネットショップでは、どんなに商品が魅力的でも品切れ商品ばかりだとショップ全体の評価が下がってしまうもの。日々の売上をチェックして適切な在庫を確保しておくようにしなくてはいけません。

季節イベントや天候に応じた販売動向を予測

どんな商品でも需要には変動があります。特定の季節イベントなど一時的なニーズの高まりを予測できる商品ならば、それに応じて仕入れも増やすなどしなければいけません。天候によって販売数が左右されるならば、長期的な天気予報などを手がかりに販売動向を予測する必要があります。

商品の回転率を正しく知る

回転率は商品ごとに異なります。回転率が高い商品ならば、在庫切れにならないよう気をつけなければいけません。回転率が低い商品でも、利益率が良かったり、ネットショップの魅力をアピールできるものもあります。仕入れを続けるかどうかの判断のためにもまずは回転率を正しく知りましょう。

在庫管理方法はおもに3つ

通販、ネットショップでの在庫管理方法には次のような3つの方法があります。

人力で在庫管理を行う

中規模、小規模の通販、ネットショップならば人力で在庫管理を行っているという例も少なくありません。ExcelやGoogleスプレッドシートを利用すれば確かに簡単な在庫管理は可能です。

まず、取り扱い商品の一覧表を作成し、各項目の在庫数を記入します。その時、賞味期限や品質などを簡単にコメントすることもできます。営業時間後の一日一度の確認でも十分な実店舗ならば問題ないかもしれません。

しかし、24時間いつでも在庫が動く通販やネットショップでは、品切れを引き起こさないためにもさらに頻繁な在庫管理が必要です。人力ではどうしても限界があるといっても過言ではありません。

在庫管理を外部委託

自宅や自社に置いておくのが難しい商品を取り扱っている場合、委託倉庫を利用して在庫管理をするという方法もあります。月に数点の出荷でも対応してくれる委託倉庫もあり、温度・湿度などの保管環境の面でも安心です。

在庫管理だけではなく受注代行、請求書発行なども行う委託倉庫もあります。一連の作業を外注して商品開発やマーケティングにより力を入れることもできますが、どうしてもコストはかかります。また、社内に在庫管理のノウハウを蓄積できす、業者頼りになってしまうのも否めません。

在庫管理システムの導入

在庫管理システムとは、受注、在庫、商品ページなどを一括で管理できるシステムのことです。提供各社によってサービスに違いはありますが、出店しているECサイトごとの売上比較などもできるようになっています。

在庫が一定以下になったら自動的に仕入れるような設定も可能で、品切れを未然に防ぎます。大規模通販はもちろんのこと、月額数千円で利用できるサービスもあるため、中堅ネットショップの利用も少なくありません。

在庫管理システムのメリット

通販、ネットショップで在庫管理システムを採用することには次のようなメリットがあります。

いつでも在庫確認が可能

在庫管理システム、最大のメリットはWeb上からいつでも在庫を確認できるという点です。品切れだけではなく、在庫過多を防ぐ効果も期待できます。

売れ筋商品を把握できる

また、売上げランキング、商品在庫推移などもチェックできるため、どの背用品が売れているのかを正しく把握できます。消費者のニーズを正しく把握して売れ筋商品を十分に確保し、売り越し防止を防ぎ、利益を増やすこともできるでしょう。

人的ミスを防ぐ

これらすべてをシステム上で行っているので、自分で在庫管理をしていた場合のヒューマンエラーの心配がないというのもメリットと言えます。

在庫管理システムのデメリット

通販、ネットショップで在庫管理システムを採用すると次のようなデメリットもあるので注意しましょう。

コストがかかる

どの在庫管理システムでも一定の初期費用、月額利用料金は必要です。ただ、委託倉庫でもコストはかかりますし、自社で在庫管理を行ったとしてもその分、人件費はかかっています。それらと比較してもより大きな費用対効果は期待できるので、一概にデメリットとは言えないかもしれません。

定着に時間が必要

ただ、在庫管理システムは使いこなせるようになるまではある程度時間がかかります。社内の複数のスタッフで使うならば利用マニュアルを作成し、共有していく必要もあるでしょう。

コストや使い勝手が心配ならば、無料で試せる在庫管理システムもあるので、まずは比較検討してみてはいかがでしょうか。

機能とカスタマイズ性に注目 在庫管理システムの
おすすめ3選をチェック!