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ここでは、おすすめの在庫管理システムのうち、「Odoo」について紹介していきましょう。
ベルギーに本社を構える企業が開発する在庫管理ソフトOdooは、世界中に公開されているオープンソースで、基本的に無料で利用することができます。無料ながら非常に多くの機能を搭載し、各機能の連携も強化されています。在庫管理と通販サイトの連携、会計情報との連携など、単なる在庫管理ソフトにとどまらない点が特徴。在庫の管理だけでなく、会社経営に関する情報を一元管理できる拡張性が魅力です。
操作性も重視していて、導入したものの使いこなせないという心配が少ないのも特徴。有料でOdooによるバグ保証や技術サポートオプションも用意されているため、事業規模に合わせて活用方法を変えられるのもうれしいポイント。オープンソースながらしっかりサポート体制も整えている点は、いざというとき頼りになりますね。
Odooは各拠点のPCにインストールして使うオンプレミス導入と、ネット経由でどこからでもアクセスできるクラウド導入が併用可能。サーバー不要でスマホ・タブレットなどどんなデバイスからもアクセスできるため、導入初期費用をかけずスタートできるのも魅力的です。
現在主流になりつつあるクラウド活用ができるため、拠点のPCで在庫管理しつつ、出先から素早く在庫チェックすることができます。出先や店舗からわざわざ倉庫に連絡を入れて在庫管理する必要が無くなり、顧客に対して素早く対応できるのは大きなメリット。
店舗の販売管理をするPOSシステムとの連携も可能で、商品が売れると自動で在庫情報も連動してくれます。手入力による在庫管理の手間を大幅に軽減し、数量ミスなどが発生しづらくなるのはうれしいですね。
在庫リストを一覧にまとめる機能もあるため、同期した情報をもとに効率のよい棚卸ができるのもgoodポイント。シリアル番号のある在庫品は、入庫から在庫移動履歴を追跡調査することも可能。オープンソースながら細かい機能もそろっていて、痒い所に手が届くソフトになっています。
Odooの在庫管理機能は幅広く、シンプルなオペレーションが特徴的です。現場視点で在庫管理を行えるよう考慮されており、複数の倉庫管理や販売・購買・生産プロセスと連携できます。フレキシブルなルーティング設定が魅力です。
主な機能として、倉庫・ロケーション、保管ロット、引き当て方針、ルート管理、実地棚卸、ロット/シリアル番号管理などが挙げられます。倉庫・ロケーションは在庫管理の実態によって倉庫やロケーションを構成することができ、保管ロットは在庫移動があるたびに情報が更新されます。引き当て方針は先入先出(FIFO)・後入先出(LIFO)・有効期日順(FEFO)の選択を製品カテゴリごとに実行、ルート管理は業務や物流シナリオに対する柔軟性が高いのが特徴です。在庫一覧の印刷や債を取り込める機能が実地棚卸であり、在庫履歴を追える機能がロット/シリアル番号管理です。
生産管理では部品表を管理したり、MRPで調達予定生成したりすることが可能です。製造の状況や作品の進捗を可視化できます。対応している機能は多岐に渡っており、個別受注生産や見込み生産、販売・購買・在庫・会計との連動、製造オーダ、作業オーダなどがその一例です。なめらかにOdooに搭載されている他の機能と連動できるのが強みであり、材料費や労務費、経費の分析をする上でも役立ちます。
会計管理は日々の入力作業をスムーズに行う上で欠かせません。基本的な機能が搭載されているのはもちろん、さまざまなパターンに対応できる柔軟さが求められます。そこで、Odoo の会計管理は感情化目標、自動仕訳、仕訳入力、売掛金・買掛金管理、予算管理など網羅。他通貨にも対応しているため、グローバルに展開することが可能です。
クラウド:オンプレミス
リユース品の買取事業を展開している株式会社アシストは、実店舗で買取サービスを提供し、その商品を自社サイトで販売しています。導入前はExcelでのデータ管理をしていましたが、店舗数の増加に伴い管理方法に限界を感じ、自動化できる方法を模索していました。
Odoo導入後は、実店舗の買取サービスで仕入れた商品を簡単にデータ化でき、販売ページに落とし込むまでの時間を大幅に削減。リードタイムの短縮につながっています。
参照元:Odoo公式サイト
アメリカと台湾、日本に子会社を持ち、ハイエンドギターや関連機器の生産や販売を行っているProsound Communications Inc.。Odoo導入前は、生産や在庫、販売、会計をそれぞれに対応したソフトで個別に管理していました。しかし事業成長と共に業務内容が複雑化・多忙となり、管理業務の効率も低下。
Odoo導入後は、各管理業務をOdoo1つにまとめられるように。同社社長は、これまでの管理業務の負担から解放されて経営業務に注力できるようになりました。
参照元:Odoo公式サイト
株式会社ハートピアは、クラフトビールの販売、購買、在庫、製造などを行っている企業です。日々の経理業務は手書きで行い、売上や在庫管理などはExcelを用いて行っていました。しかし売上の増加と共に各種管理業務の負担も増加していき、改善を考えていたそうです。
Odoo導入後は、製造管理、在庫、販売管理、酒税帳簿管理などを同システムでまとめることができ、作業時間が短縮できました。またOdooの操作方法については毎週実施されているWebミーディングで習えたため、文面だけでのやり取りに比べ効率よく習得できたそうです。
参照元:Odoo公式サイト
Odooは、請求書、支払い、契約、提案、Webサイト、LMS、会計、web構築など 私が必要とするすべての機能カバーします。多くのアドオンモジュール機能を備えています(中小企業のニーズに合わせて拡張できます)
引用元:口コミネット(https://ktkm.net/p/odoo/)
私たちはマイクロブルワリーですので、立ち上げ当初は、帳票は手書き伝票で発行、請求や売上管理、在庫管理、そして酒税帳管理はすべてエクセルなどの表計算ソフトで行っていました
(中略)Odoo導入によって原材料の調達から製造管理、在庫、販売管理、酒税帳管理と網羅的に作業できるようになり、手書き伝票時代を考えますと非常に効率的になりました。私は醸造担当者ですが、営業や販売も行うため、作業時間が大幅に圧縮できたことは大きなメリットと考えます。
引用元:Quartile(https://www.quartile.co/blog/odoo-1/post/odoo-57)
とりあえず、新規導入したExpress5800/T120fに「Odoo」を入れてみました。
機能が多すぎて、どの機能を試せばよいのか分からなくなりますね。
販売辺りから、触ってみます。
オンプレミスに業務管理、みんなで管理できるデータベース、テレワークにぴったりですね。
引用元:Twitter(https://mobile.twitter.com/YukidarumaTokyo/status/1555719494714408960)
オープンソースのため基本無料。有料オプションあり。
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